脊柱管狭窄症でこんな症状はありますか
2024/07/23
脊柱管狭窄症
少し歩くと太ももからふくらはぎやすねにかけてのしびれや痛みが出て歩けなくなり、少し休むと治まってまた歩けるようになるため、歩いたり休んだりすることを繰り返している。
臀部やや足の痛み、しびれなどでつらい
立っているだけで下肢のしびれや痛みがひどくなる
前かがみになったり座わると楽になる
後ろに反るような体勢がつらい
腰痛はそれほど強くないが、下肢の痛みやしびれがつらい
しびれは足の両側にある
痛みはあまりないが特にしびれがつらい
歩くのはつらいが自転車には乗れる
下肢に力が入らない
臀部周辺にしびれやほてりがある
便秘、頻尿、尿もれ、残尿感など、排便・排尿障害がみられる
このような症状が出た場合、「脊柱管狭窄症」かもしれません。
脊柱管狭窄症とは?
背骨は、椎骨と、それをつなぐ椎間板や黄色靭帯などで構成されており、その内側には脊髄の神経が通る脊柱管があります。脊柱管狭窄症とは、その脊柱管が狭くなり神経を圧迫する病気です。
50歳代頃から徐々に増え始め、60~70歳代に多い
高齢者の10人に1人は腰部脊柱管狭窄症であり、患者数は推定で約580万人といわれています。
加齢や仕事による負担、腰の病気などにより、背骨が変形することで脊柱管が狭くなります。それにより、中の神経が圧迫されて血流が悪くなり、腰や足の痛み、しびれなどの症状が起こりますが、圧迫される神経の場所によって、症状の表れ方が異なります。
脊柱管狭窄症かどうかは、病歴、問診などの診察所見、画像検査などにより診断します。画像検査としては、X線(レントゲン)検査、MRI検査、CT検査、脊髄造影検査などを行います。
似た症状が起こるその他の病気
脊柱管狭窄症以外でも、足腰の痛みやしびれ、間欠跛行など、脊柱管狭窄症と同じような症状が起こる病気もあります。
椎間板ヘルニア
背骨の、骨と骨の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」という組織が、加齢などによって変性、断裂し、その中身が出てきて神経を圧迫する病気です。
腰やおしり、足に痛みやしびれなどの症状が起こります。
末梢動脈疾患
主に下肢の動脈が狭くなったり、詰まったりして血流が悪くなる病気。
下肢の血流が悪くなるために、痛みやしびれなどが起こり、間欠跛行などの症状gが出ることもあります。
重症化すると足を切断する場合もあるため、早期発見・治療が重要です。
糖尿病性神経障害
糖尿病で最も多くみられる合併症。
神経が障害されることで足のしびれや痛みなどの症状がみられ、進行すると手指のしびれや痛みなどがでるようになります。
糖尿病にかかっている方で下肢のしびれや痛みがある場合には注意が必要です。
脊柱管狭窄症の治療法
脊柱管狭窄症の治療方法として「保存療法」と「手術療法」があります。
保存療法
保存療法としては、局所麻酔剤などを注射する神経ブロック、鎮痛薬や血行を促進する薬などによる薬物療法。
コルセットなどを装着する装具療法、腰回りの筋力を維持して症状を緩和するためのストレッチやリハビリテーションがあり、症状が軽い人は保存療法で改善する場合もあります。
保存療法を続けても改善しない場合や、症状が悪化して歩行や日常生活に支障を来たす場合には手術を検討します。
脊柱管狭窄症の手術
脊柱管狭窄症の手術には、主に、脊柱管を圧迫している骨や椎間板、靭帯などを切除して脊柱管を広げ、神経の圧迫を取り除く方法と脊柱管を広げた後に金属やボルトで背骨を固定する方法があります。
低侵襲手術とは
近年では、内視鏡を使って手術の際の切開を最小限に抑える低侵襲手術も行われるようになっています。
この手術の良いところは、筋肉の損傷を最小限にして、出血量の低減、術後疼痛の軽減、早期離床、早期退院、早期の社会復帰が期待できます。
一方で手術には、神経を傷つけてしまうので下肢の麻痺、排尿・排便障害や、感染による術後椎間板炎など、合併症が起こる場合もあります。
ワンポイントアドバイス
脊柱管狭窄症を予防するためには、日常生活において正しい姿勢で過ごすことが最も大切です。
腰をまっすぐ伸ばして立つと神経の圧迫が強くなり、痛みやしびれが起こりやすくなる方は、少し腰をかがめるようにして歩くといいでしょう。
脊柱管狭窄症では、圧迫の程度や自覚症状、日常生活でどのぐらい困っているかなどによって、最適な治療法が異なります。
ぼんのくぼの脳幹療法
いつまでも健康に過ごすために、自己判断はせず、つらいと思う症状がある場合には脊柱管狭窄症の改善が見込めるぼんのくぼで治療法について相談しましょう。
まとめ
ぼんのくぼでは、脊柱管狭窄症のの改善実績も多くあり、ご家庭で取り組めるストレッチやトレーニング方法の指導にも対応しているため、日頃から背骨の歪みや痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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